古いだけでジャンクになる。。これがデジカメの宿命です。いや、もはやフィルムカメラもそうかもしれません。
かつての憬れだったAE-1とかOM-1とか、某ジャンク売り場には、いつ行っても拾い手のないまま打ち上げられおりました。いくら子供時代の憧憬的カメラでも、今の私はフィルムに手を出すほど懐に余裕もないのでどうすることも出来ませんでした。拾って磨いてレンズ見つけてフィルム詰めてと夢は広がるのですがねぇ。。
この趣味に没頭していた時には知らなかったんですが、最近覚えた言葉に「スペックジャンク」というのがあります。
なるほどです。何でも呼び名を設けて記号化することで安心できるというヒューマンシステムは時に便利ですなぁ。まさにこのスペックジャンクこそ、私が拾い上げてきた落ちデジたちの形容にピッタリでした。
使えることは使えるけれど今となっては低スペックですよ、低スペックなのでジャンクですよという世界です。
古いほど価値の高くなるものもあれば、斯様にどうしようもなく安くなるものもあるんですなぁ。おかげで当時は手の出なかった高スペックな低スペックカメラが手にできるというわけです。

そんなカメラの1台が今回のCanon PowerShot Pro1(2004年3月発売 当時価格およそ130K)です。

Pro90ISを100k程度で買っている私にとっても、Pro1の130Kはいかにも高かったな。
同年にキスデジブラックが120k程度で発売されたのですから、予算があればそちらを検討します。
昔読んだSFでこんなのがありました。沢山の人を宇宙船に乗せて行われた移民計画。要は別の惑星への移民です。とても一世代では辿りつけないので、宇宙船の中で何世代にもわたって命が受け継がれ、住める惑星を探し彷徨う。長い年月の経ったある日、一機の宇宙船がアクセスしてくるんですな。その宇宙船は母星から来た最新の機体で、移民計画の宇宙船が彷徨している間に科学が進歩して、あっという間に追いついたというわけです。。悲しい話です。
Canon PowerShot Pro1はフィルム時代ならブリッジカメラ、デジタル時代ならネオ一眼と呼ばれるカメラで、このカテゴリはコンパクトと一眼の中間的存在で、現在も一定のニーズとともに新作も存在してます。
しかし、本機が発表された時代においては、文字通りデジ一の代用品と言った意味がより強かった。それは高額であったデジ一の代わりです。ですが、デジ一の値段が徐々に追い付いてきた。同じ土俵に降りてきたんですな。
まったりしたネオ一眼とタイムラグのないデジ一となれば、そこを重視する限り勝負は見えている。懸命に作っていたデジ一もどきと本当のデジ一が同居した時代が確かにありました。最新鋭の機体が追いついたんですな。
デジ一もどきと言ってしまいましたが、このカテゴリはまだ可能性を秘めております。SONYのRX10やPanasonicのFZ1000などは機能面では一眼レフを凌駕している面があります。画質だけはまだ差がある。でも、だいぶ詰まってきてます。今後が実に楽しみです。
デジ一と比べて、レンズもついていてお得ですよという感覚でネオ一眼を見ることが出来る時代になったわけです。本当はOLYMPUS E-10のようなTTLファインダーでのレンズ一体型が出てくれればいいのですがねぇ。。

当時はハイソだったデジカメも10年経てば波打ち際に転がっております。ただ、高いデジカメは丁寧に扱われたのではないかということもあり、通常の使用による通常の傷程度で済んでいることが多い気もします。私も並品程度のものを拾うことが出来ましたよ。
ちょいとお高い4k。。現在ネットでは結構出てますね。10kくらいが相場ですかね。。オクでは2kくらい?

2014

2014

 

2/3型CCD。ツーサーズはかなりの安心感。とりあえずツーサーズならハズレはないだろうと勝手に考えてます。やはり大きな撮像素子は魅力です。。
ま、今やフルサイズやフォーサーズのコンデジが出る時代ですから、2/3が大きいと云っても比べ物にならないですけど。。
PowerShot Pro系は、本機の「1」と「90IS」ともうひとつ「70」という型番があります。70を揃えればコンプリートですがw、こちらは縁がありませんでした。残念。。

さて、本機のサイズは普通のコンデジと比べれば一眼タイプなので大きいのでしょうが、私に言わせれば十分コンパクトと表現したくなります。両の掌でふわっと包み込めそうな感じです。小さいボディにギュッとスイッチやら液晶やらが詰まっております。それでいてバッテリーはBP-511Aが使えるのは便利であります。
ズームにUSMを使用しているんですが、これが一般では評判悪いですね。webではAFに使えとよく言われておりますな。
私は最初に買ったレンズこそズームレンズでしたが、以降は単焦点レンズばかり購入し続けました(そして、ほとんど売った。てへ)。ズームが面倒くさいんですな。だから、コンデジもほとんどズームを使わないw。。
そりゃあ、競馬場では望遠側を使いますが(競馬場仕様では大事な要素です)、お散歩なら広角側というか、カメラが立ち上がった状態で使うことが多いです。なので、ズームの反応はあまり気にならない。ズームが間に合わなくて困ったというような撮影もしませんしね。で、本機のズーム速度は、私が使った感想では十分普通だと思いますよ。手動と比べてワンテンポも待たされるというほど待たされはしませんし、ワイド端からテレ端までも勢い良く繰り出しますしね。立ち上がりも1秒強で優秀。
ただ、AFにUSMを使えよという指摘は的を得てるかもしれません。少し遅目の合焦がこの子の欠点かな。でも、カメラを構えて右の親指にちょうどMFボタンが有りますよ。これを押しながらズームリングを回すと、MFが出来ます。しかもMFアシスト付きで画面中央が拡大表示されます。
ズームリング改めフォーカスリングの感触もダイレクト感をうまく表現出来ていると感じます。トルク感も良好。ファインダーの見えこそ時代を感じさせますが、私の場合、時代を感じるものばかり使ってますのでw十分に実用だと言えます。
そして、このカメラの存在意義はやはり搭載されている「Lレンズ」に集約されると思います。食指が動く最大にして唯一の理由かも。。Canonユーザーならお馴染みのUDレンズや非球面レンズのほか「蛍石」が採用されている贅沢品です(最近、人口蛍石のニュースがありましたね)。。赤ハチマキに相応しい内容に所有欲が満たされます。4kだけど。

以前も書きましたが、私のカメラ選びの基準は競馬場仕様なので、元来このカメラなどは欲しくても使わない可能性が高いので(連写性能において・・約2.5画像/秒)、機材の選択肢からは外れてしまう存在なのですが、古デジ蒐集という大義が出来た以上、使う使わないは関係ありませんw。いや、使いますけどね。。コレクターってそんなものでしょ?

2014

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私のブログ自体がネガキャンになる可能性もあるんですが、これから買う人のためにもw作例はなるべく載せるようにしますね。
とは言っても、大きいサイズで見られないので参考程度にもなりませんけど。。あ、あと、「てくfoto」に掲載した目黒辺の写真も本機で写しております。
デジ一に比べるとコンデジはパサパサした画になる傾向があると、個人的には愚考しますが、本機はツヤっぽい方かなと思います。

2014

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ちなみに私は135フィルムと同じ3:2の横縦比が好きなので、そのようにトリミングしてあります。ご了承下さい。
世の中にはレンズグルメなんて贅沢な趣味の世界がありますが、コンデジグルメもあるんでしょうねぇ。。
本機でいいなと思うのがボケ味です。素直で綺麗なボケではないかなぁと感じております。。

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800万画素と多めの詰め込みですが、ラティチュードも心なしか余裕を感じます。レンズは換算28~200mmと十分なスペックでF2.4 – 3.5と明るめです。

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色はCanonらしい見たまんまの再現力。PRO90ISと比べれば差は歴然で特に緑が普通になりましたね。

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Lレンズ搭載ですから、これくらいは写ってくれないとですね。それに応えているDIGICってホント優秀です。

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背景のボケが良いです。

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ジャンクの波打ち際で出会った本機ですが、私の徘徊エリアで見かけたのは現在(執筆時)までに3台のみです。その内の1台はこの趣味をはじめて間もない頃で、ガラスケースに展示されていました。
すぐにどういうカメラかわかったのですが、まだ古デジ蒐集に関してウブイ時期だったので、使わないよなぁ・・・と見送ったのですが、帰宅後色々調べていたら猛烈に欲しくなり、取って返したものの時すでに遅しで売れていました。何度も出てくるフレーズがこの時も浮かんできました。

一期一会。。

諦めきれず、徘徊コースをフルに調査したら、本当に偶然1台あったんですよね。。
その後、これを書いている現在、某所に1台あるのを見るまで逢えなかったのですから、ラッキーでした。。もっともその1台はテレコン付きで15kの値がついていましたのでとても手は出せませんけどね。。
この時代の画像にしてヌケの良さを感じることが出来る貴重な1台だと思います。今、後継機種ができたら、さぞや当時の夢を叶えてくれる銘機誕生となるのではないかと夢想しております。。

つづく。。

 

 

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