今回の古デジカメさんは、富士フィルムのFinePix F610です(2004年1月発売)。縦型FinePixの末裔です。

2014

2014

このカメラの発売された2004年頃といえば、毎月カメラ雑誌をいくつも購入して新商品のチェックに余念のなかった時期でした。なので、この独特のフォルムは古デジ蒐集を始める前から記憶しておりましたが、全く琴線に触れないと云いますか、むしろ嫌いな部類のデザインだという印象で、自分には関係のないカメラだと遠くから眺めるだけでした。ところがこの趣味を始めてリサイクルショップに出入りするようになると、その昔遠くで眺めていたカメラが目の前に現れてくるという事態が起こるわけです。リサイクルショップの怖いところは、ジャンクカゴに入っているものなら自由に触れるというところです。これはどういう事かと云うと、譬えば欲しいものがあってまだ買うつもりはないけれど、ちょっとどんなものか実物を見てみようなどと量販店に行ったとしますよね。そして店員さんにお願いして商品を出してもらって手にとってしまうと、もうダメじゃないですか?そのうちに買おうと思っていたのに今手にしたこいつを手放すがもう惜しい。そしてついついその場で買ってしまう。こんなパターンを経験された方も多いのではないでしょうか。実物を見に行くという行動を起こしている事自体、心の何処かで買ってしまうかもれないと考えている証拠かもしれません。。その時、脳裏には百聞は一見に如かずなどと意味もなく思い浮かべてみたりするものです。なので、いつでも手に取れる状態で転がっているジャンクたち。値段も気にするほどでもなく、いつでも確保出来るのですから、多少そそらないデザインであったとしても、それを使うこともこの趣味の醍醐味なのですから、縦型デジカメを私が購入したからと云って目くじらを立てることもないわけです。実際こいつは0.9kでしたし。。縦型デジカメに大した興味もなかった私ですが、ひとつだけ気になっていた機種が本機だったのです。何故かと言うと、私の好きな某写真ブログの管理人さんが使っていたのです。同じカメラを使えば同じような写真が撮れるのではという妄想は写真を趣味にしている貴方なら、一度ならずも考えたことがあるのではないでしょうか。またカメラに限ったことではないのですが、道具に対する憧憬というのは趣味人には欠かせない感情でもあるはずです。とにかくその憬れのモデルがジャンクの波打ち際に転がっていたのですから、即確保~となっても仕方のないことだったのです。ちなみに何度か使ってみて、今ではこのデザインの格好良さが分かってきましたよ。。

2014

2014

本機の最大の売りが1/1.7インチの第4世代ハニカムCCD「スーパーCCDハニカムIV HR」です。2004年初頭にして1230万画素達成の快挙なのです。当時、この報は眉唾ものだなと一顧だにしなかったのですが、私が悪かったと思わず謝ってしまうほどの破壊力です。とにかく私の所有するデジカメの中でも画素数だけならトップ5に入ってしまったのが本機なのです。。
本機を手にしたおかげで古デジ蒐集が実に楽しくなりました。実際に使ってみなければ本質はわからないという当たり前のことに気付かせてくれたのです。古デジってちゃんと向かい合う価値がありますよと教えてくれたのです。とにかくFinePixの描写に惚れました。おそらく、このブロクに登場するデジカメの内で一番多いのがFinePixかも知れません。古デジ収集のマイルールとしては、同じメーカのデジカメばかり集めても面白くないので可能な限り幅広くやってみようと考えていたのですから、FinePixダブリは意外な展開でした。逆に言えば(何故人は逆に言いたがるのか!)ジャンクならばひとつのシリーズをコンプリートするという楽しみ方もありだと思いますが、私の場合は2014年いっぱいで止めるという制約を作っていたので、これを書いている時点で(2014年11月)完了しておるんですが、そんな事情で浅く広く行きたかったのです。

2014

2014

さて、初めての縦型デジカメです。最初は持ち方を迷いました。私は手が小さいので縦長のボディが手のひらに収まらないんです。これは何を意味するかというと、シャッターを押すと全体が下にずれてシャッターが押せないままカメラを落とすという現象が起こります。横長の 場合は親指の付け根と薬指で本体の下部を抑えられるので、シャッターを押す力に対抗できるのですが、本機は縦が長すぎて下部を支えるものがないんですな。 ゆえにストラップは必須です。。また、親指の置き場所も無いんです。ストラップを手のひらに巻きつけると少し安定しますので、親指は十字ボタンの左にかけて押さないように持つしかないんですよねぇ。これが唯一の不満点ですね。カメラは両手でしっかり構えなさいと言われれば、すみませんと言うしかないんですけどね。。
富士フィルムはフィルムメーカらしく現行機種にはフィルムシュミレーションが搭載されておりますが、本機にはそこまで細かい設定はありません。しかしクロームが用意されていてそれなりに楽しめます。ラティチュードは狭くなりますが、鮮やかな発色で好印象です。以下すべてクロームで撮影しております。

2014

2014

リサイズされてしまうと分かりにくくはなりますが、立体感のある描写です。緑が美しいと言うのも本機の特長ではないかと思います。

2014

2014

マクロも無難にこなします。曇天でしたが発色鮮やか也。。

2014

2014

すりガラス越しの緑もいい感じ。。

2014

2014

細かい描写も見事。

2014

2014

雲の表情もしっかり解像。
レンズは換算35mm~105mm相当F2.8~F4.9と広角側は若干弱いですが、フジノンレンズは描写が良いですね。撮影していて楽しいし、見た目の面白さも所有欲を満たします。現在には存在しないデザインだと考えると貴重なデジタル遺産だと思います。私の古デジカメ蒐集の象徴的モデルになりました。これはジャンクの浜辺に転がっていたら拾う価値オオアリです。ただ、バッテリーがかまぼこ型の専用電池であることとメディアがxDピクチャーカードというのが壁になります。今回集めた古デジカメの内でメディアがxDというのが一番少なかったですね。

つづく。。

 

 

Comment

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)