It’s a SONY.
SONYのデジカメはかつて一度だけ使ったことがあります。それは我が家初のミラーレス一眼だった α NEX-3でした。これが個人的には全く合わず使いこなせませんでした。美しく撮れるのですが使っていて楽しいと感じられずに漂流させてしまいました。その時、もうSONYは買わないだろうなぁと思ったりして。。。そんな私でしたが古デジカメ蒐集という趣味を始めて縁が巡ってきます。何しろこの趣味はデジカメの上にデジカメを作らず・・・なので、どんな先入観も棄てて素直に一期一会を楽しみましょうというわけですから、どのメーカーであろうと確保候補となるのです。本機は某中古カメラ店のジャンクカゴの中でビニール袋にくるまれて息を潜めておりました。ビニールに入っているからといって綺麗なんじゃないのと安心してはいけません。ビニール越しに確認できる情報は限られます。むしろ裸で転がっていてくれた方がチェックしやすいのです。開けてみたら電池室液漏れとか、サビサビだったとか、罠は色々ありますよ。それが悪いとは思いません。ジャンクですからね。リサイクルショップですと開封をお願いすればしてくれるでしょうから、気になる場合は要チェックですな。本機の場合は中古カメラショップだったので、レジで開封してくれます。そしてチェック後購入を決めれば良いわけで、流れとしてはごく自然です。ただ、ジャンクですから、動くかどうかは確認できません。バッテリーがありませんでしたから。。0.6kでした。まぁ値段が購入のきっかけといえば言えなくもないんです。
オフセットされたレンズはその後のCyber-shot Uシリーズを彷彿とさせます。発売は2000年4月です。先立つ2月にSONYは新機種を3台発表しております。3月発売のDSC-S70はバリオゾナー搭載の上位機で324万画素。4月発売のDSC-S50はツァイスブランドを外して画素数も202万画素としたミドル機、そして更に画素を125万画素に落とした普及機がDSC-S30で今回紹介する機種です。当時デジタルカメラは黎明期。フィルムカメラのフィルムを撮像素子に変えたデザインのモデルと、デジタルなのだからフォルムに縛られず自由な発想で新しいガジェットを創造しようとした未来派が存在しておりました。SONYはカシオと並んで未来派の急先鋒だったと記憶しておりますが、こと本機に限ると無難なパッケージです。それでも光学ファインダーを持たないあたりは家電メーカならでは?かも。。
さらには、この自分撮りにも対応したフリーアングルモニター・・・当時は珍しかったと思います。
背面のボタンは左側に集中しております。少し慣れが必要です。右利きの場合、カメラを左手で支えて右手でボタン操作が基本ですからね。。
他にもこなれていないと感じるインターフェイスがこの撮影と再生を切り替えるレバーです。
シャッターと間違えるっちゅー話ですわ。何度もシャッターの代わりにこのレバーを押して、あれ?あれ?ってなったろーが~!的な。。あと、ボディの厚みが結構あるので微妙にホールドしにくいなかぁ。。文句はこれくらいで、後は実に使いやすいです。何よりバッテリーの持ちが抜群です。1日くらいは私の使い方では余裕っすね。それとレンズ先にフィルター溝が切ってあるんですが、ここに私の最初のデジカメのために買ったコンバージョンレンズがピタリと合います。テレコンは後玉が接触してしまうので、そのままでは使用不可でしたが、マクロとワイコンは問題なく装着出来たので、ポケットに入れて片手に本機で散歩に行ってきました。
早速マクロフィルタをつけて雨上がりのバラちゃんです。ピントも迷いませんしテンポの良い撮影が出来ます。値段で買ってしまった期待薄の本機でしたが、125万画素いいじゃないですか。。。
今度はワイコン。よく見たら蹴られてますな。。空の色はキレイっす。
で、何もつけてない一枚。。色飽和なんて言葉は最近はあまり聞きませんが、赤も緑も頑張ってるなぁ。。。見直しましたよ、SONY!(←何様?) α NEX-3の悪夢は払拭されたかも。メディアは私が使ったことのないほとんど唯一のメディア、メモリースティック。よく考えたらPSPで使ってたなぁと思い出して、取り出してみたら8GBのPRO DUOでした。2000年当時メモリースティック64MBの値段は18kほどしたそうですが、現在8GBが2Kもあれば手に入るというのは隔世の感がありますなぁ。そんなことより、DUOとかproとかメモリースティックはよくわからんです。メモリースティックとDUOとは長さが違うということが分かるまで時間がかかりやした。。近所のカメラ屋さんに行ったら、DUOの長さを伸ばすアダプタが売っていたので購入(0.7K)し、セットしてみましたがメモリースティックエラーの赤文字。。容量が多すぎるみたいですね。仕方ないので、リサイクルショップで2GBと32MBのDUOが落ちていたので(0.1k)そいつらを確保。2GBもエラー。結局32MBが対応してくれたのでそいつを使っております。ま、125万画素ですから、データの重さはたかが知れております。32MBでも何の問題もありません。
枯れ葉たち。。
写ルンですよりは良い画質ではないかな。
逆光。。??四角の絞りなのかな?光芒も4本だし。
別の場所でもう一度逆光。軽く調べたんですけど本機の絞り羽に関する情報は見つけられませんでしたが、これは四角絞りだな。そうか、ビデオカメラのひし形絞りかも。デジカメってビデオカメラから派生したとも聞いたことがあるから、その遺伝子がこんなところに現れているののかも知れません。それをSONYのデジカメで確認出来たというのも象徴的です。ただ、現在でも絞りが2段階しかない機種も存在しますから、構造は一緒なのでしょうね。。何かレンズベイビー的な感じですな。後ろのボケが。。www。
紫も見た目通りの描写。ボケもキレイ。こうなると本機の上位機DSC-S70のバリオゾナー・・・気になるなぁw。。。
綺麗にボケます。マクロフィルタ使ってます。1/2.7型CCD原色フィルターの撮像素子。良質ですね。
丸ボケは出ず、四角ボケなり。
やはりワイコンは蹴られとるな。
レンズは 35mmフィルムカメラ換算39~117mmと広角側は弱い。開放値はF2.8-2.9とほとんど通し。
後ろ頭。。
猫。
しずく。
しずく。。
猫。。
こんなに良く写るカメラが0.6kで落ちているんですからねぇ。。ついつい続けたくなっちゃう趣味なんですよねぇ。。。
つづく。。