2014

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RICOHのDIGITAL CAMERAは、GRD、GRD IV、CX2、CX4、GRと使ってきた。私にとってはCanonと共に最も投資したメーカーだ。競馬はCanon、スナップはRICOHというのがこの趣味を始めるまでの基本スタイルだった。それほど好きなメーカーであるが、GRD以前の機種についてはあまり詳しくない。CaplioRシリーズとGXシリーズがあったなぁという程度である。なので、RXを見つけた時も、最初はフィルムカメラだと思っていた。ガラスケースの中に居たのだ。しばらくはスルーしていたのだが、ある時値札にポップが付けられていて300万画素と書いてあった。こいつはデジカメだったのかと初めて気づいたのだ。その場でweb検索をかけると2004年発売だとわかった。早速店員に頼んで見せてもらった。手にとって背面を確認すると確かに液晶がついていた。

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スマートフォンで調べ物をしていると、ダン・シモンズのSF小説『ハイペリオン』に出てくるコムログを思い出す。その世界では誰もがコムログという端末を持ち、人類が共有するデータバンクにアクセス出来るのだ。そのデータバンクはデータスフィアと呼ばれ、あらゆる情報が収められている。現代のWebがこのデータスフィアほどの情報量だとは思えないが、未知の何かがこの世の全てを記録しようとしているのではないかと感じることがある。こうやってWeblogを書いていても、写真をアップロードしても、その「何か」の思いに参加している気分になる。学生の頃読んでいた「トワイライトゾーン」という雑誌で知ったアカシックレコードという概念に思いはつながる。アカシックレコードの語源については詳しくないが、宗教の概念だと思う。それは、全人類の記録だ。そして意識の集合体でもある。アカシックレコードには出来事も思いも全てが記録されている。今も過去も未来もだ。そして、そこにアクセス出来れば、その一端を垣間見る事が出来るらしい。何か夢があるような話なので、ずっと忘れずにいる。私が使うとしたら、今回の様にCAMERAの素性を調べるくらいだろうと思う。それならばwebで十分なのだが、以前のオーナーやどういった経緯でジャンクの波打ち際に流れ着いたのか分かると面白いかもしれないなどと夢想する。
液晶画面を確認した背面のインターフェースは慣れ親しんだRICOHのそれだ。ズームレンズ式の光学ファインダーがついているが、これを使おうという気になる人は居ないんじゃないかというくらい小さい。CAMERAを顔に近づけても一発でファインダーを覗けないくらいだ。その代わりに液晶に写る風景が実に良い描写である。この色で残したいと思わされる色だ。これは写欲が上がる。ただ、なかなか思った結果が保存されることは無いようで、少し寂しくなるが・・・。

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1/2.7型CCDで有効画素数324万画素。レンズは換算28~100mm相当でF3.1~F5.8と暗め。特筆すべきは本機の翌年に発売となるGRDで感心した高速の起動、合焦、保存がすでにこの時点で完成している事だ。電源オンからシャッターを押すまで1秒で行けるのではと思えるほどで、これは現在でも十分上位な機能と言える。しかも沈胴式ズームレンズでだ。。とは言うもののこれは撮影モードがAUTOの場合で、譬えばシーンモードの高感度などを選択した場合は、液晶にタイムラグが生まれ、ややかったるい動きになってしまう。AUTOで撮影した方が自然なペースを保てる。バッテリーは専用と単三2本のどちらでもOK。拾った時には付属品無しだったので、エネループを使っている。メディアはSD。ホールドはストラップが無いと不安だ。ボディにグリップ用の出っ張りはあるが、ツルツルしている。さて、肝心の写りだが、色味は好みの暗い描写だが、周辺光量が落ちる。

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見ての通り右上がケラレたようになっている。これは私の個体だけの問題ではなく、発売当初から言われていた不具合のようだ。

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こうやって街をスナップしながら流していると、やはり人類の記録に参加している気分になる。

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特に誰も気づいていないものや、誰も写しそうにないもの、その瞬間しか見られないものなどを写した時には、その思いが強くなる。これはいつも脳裏を離れることのない私の癖だ。

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この時の雲はこの時ここ居た私にしか写せないものかもしれない。そしてそれに意味など無い。意味など無いが、写したいと考えた自分の意志は果たして自分の意志だったのだろうか。そこに大いなる記録者の意思はなかっただろうか。

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漱石先生は「道楽と職業」という講演の中で『ことに芸術家で己の無い芸術家は脱殻同然で、ほとんど役に立たない』と仰った。芸術家には自己本位が必要だと言うわけで、、至極ごもっともなお話だ。そうなると、神が降りたとか奇跡的に上手くいったと言う事では駄目なのだろう。そんな時にはきっと謎の記録者が手を下した可能性があるな。

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私に関わっている見えざる記録者は写真下手だろうと思う。私の散歩写真は芸術と言うよりは写真セラピーの結果の様なものなので、己の無い出来であっても仕方ないが、他人を使って記録させるのなら、もう少し芸術的な記録をさせて欲しいと思う。気が利かないことだ。

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それでも、様々な風景を見せてくれるのはありがたい。せめて、それを自分なりに切り取って自分の情景にしたい。

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本機は自在に操ることが出来るので、実に使いやすい。サクサク撮れる。GRDを思い出す。

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ずいぶん長い間、このCAMERAだけを持ち歩いていたように思う。なかなか次のCAMERAへ移行出来なかった。

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それほど使っていて気持の良いCAMERAなのだと思う。

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やはりRICOHとの相性は良いようだ。今回の蒐集趣味でRICOHを集めるつもりはなかったのだが、こういう出会いがあるとそれも変更したくなる。これも何かの導きなのだろうか。

つづく。。。

 

29 RICOH RX

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