CASIOと言うと私の世代では「答え一発カシオミニ」って感じで、まずは電卓だ。続いてG-SHOCKかな。デジカメはすぐには思い浮かばない。それでもコアなファンが根強い支持を続けており、今でもデジカメ最前線に機種を送り続けている。デジカメ史で一番最初にヒットしたデジカメQV-10はCASIO製だった。発売は1995年。最初に背面液晶をつけたのも同機だ。そのメーカーが今でも最前線で活躍しているというのは頼もしい。今回の古デジカメ蒐集においてたくさん買ったメーカを上げろと言われれば、まずはCASIOと言わざるを得ない。とにかく出物が多いわりに安い価格設定で売られているので、本当に拾ってくる感覚だった。特に赤外線カメラへの改造では大いにお世話になった。カシオのEXILIMやQVシリーズの改造適正はかなり高いものがある。ゆえに殆どは動作確認後速やかに改造へという流れが出来て、無改造の生き残りはわずかに2台となった。その内の1台はEXILIM EX-ZS150という2012年3月発売の超最新機なのだが、これが非常に残念なDIGITAL CAMERAと言える。出会ったのは中古カメラ店のジャンクコーナー棚。0.9Kの値札シールが貼られておりジャンクの理由はバッテリー無しというものだった。ゴールドのボディには堂々と16.1MEGAPIXELの文字がプリントしてあった。これは小さい撮像素子に受けのいい画素数を詰め込んだローエンドモデルだなと想像はついたが、値段の安さと無傷の真新しい外観に負けて確保してしまった。電池室の端子を確認して手持ちのバッテリで対応できると踏んだのも確保の理由だった。ズームは換算で300mmまであるので、早速競馬場へ連れて行くという破格の待遇。。ところが撮影結果が背面の液晶でさえ、ぼんやりとした締りのないそれでいて発色も薄い画像のオンパレード。。途中で嫌になり使わなくなった。実際帰宅後PCで確認したが、もう二度と使うことは無いだろうという感じだった。これがジャンクとしての個性なのか元々こういう素性のカメラなのか分からないが、ジャンクの波打ち際で転がっていてもお薦めは出来ない。その後、とある改造に失敗し廃棄となってしまった。これで生き残りは1台。

EXILIM にPROの冠名が付く機種はどれだけあるのか気になって調べたのが2014年11月時点で、都合4台確認出来た。一番古い機種は2004年2月発売のEX-P600。そこからのブラッシュアップ機というよりはマイナーチェンジを施したのが今回紹介するEX-P700だ。カタログ的には1/1.8型有効600万画素を1/1.8型有効720万画素に、カシオのお家芸BS(ベストショット機能)にビジネスを追加し、オートマクロ、フラッシュアシストを搭載させてボディーカラーをシルバーからブラック(ダークグレーっぽい)に変更している。ちなみにPROシリーズ残りの2台はEX-P505とPRO EX-F1で共にネオ一眼だ。その中でもP505は探した機種だ。とにかく可愛いCAMERAで、小さいけれどネオ一眼。。これはものすごく欲しかったが縁がなかった。現在(2015年5月)はEX-100PROという機種があるので、この系譜も続いていることになる。

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さて、P700だが、これを不格好と感じるか無骨だが恰好いいと思われるかは、かなり評価の別れるところだと思う。私は後者になる。愛嬌があると思う。注目はレンズまわりの銘板。ズバリ「Canon」の文字。DIGITAL CAMERAを一から十まで作れるメーカは多くないので、様々なブランドの複合体となって世にでるケースが大半だと思うが、こうもあっさありダブルネームで攻めてくる機種も今となっては珍しいのではないか。出会いはリサイクルショップのガラスケースで、0.8Kの値札シールを貼られていた。結構スレが目立つ個体で角には地金(多分ステンレス製)が見えている。結構雑に扱われたようだが、エイジング加工の様にも見え、悪くはない。

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LENSは35mm換算33~132mmで開放F値はF2.8~4で非球面含み。広角側で10センチくらいまで寄れる。各部の作りにもチープ感は全くない。そして適度な重さで、詰まってる感があって良い(225g)。立派なグリップが付いているがホールド感はあまり良くない。

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液晶の左側にボタンが配置されたデザイン。一番下がEXボタンでクイックメニュー的な役割でWBやAFなどの設定が出来る。真ん中がAE-L。両手で構えるのが前提となる。一番上がBKTボタン。こいつが強烈だ。通常3枚連写が多いと思うが、こいつは3枚か5枚の設定が出来る。ただ、連写については現代のBKT撮影をイメージしてしまうと、遅く感じるだろう。さらに撮ってからが長い。「処理中ですしばらくお待ちください」の文字が表示されて数秒お待ちしなくてはならない。これが本機の最大の弱点で、譬えばスナップで一枚写して電源オフとするとやはり「・・・しばらくお待ちください」と出て、レンズの収納も緩慢だ。なかなかポケットに仕舞えない。起動して何もせずに電源OFFだとまだマシ。画像処理に時間がかかっているのは明らかで、前作から画素数upでただでさえISO80始まりな感じがノイズ抑えにやっかみになってる状況を想像させる。これで出てくる画が悪ければ見どころのないやつになるのだが、これがCASIOのイメージを変えるほどの画質なので仕方ないかと納得させられる。つまり、レンズ良し、エンジン良しで動きがイマイチという感想。燃料は専用リチウムで持ちはいい。メディアはSD。本機はソフトの面で楽しめるのも特徴。まず起動画面。オリジナルではSFチックな効果音とともに未来的な演出でEXILMの文字が表示される。勿論オフにも出来るし、好きな画像に変更することも可能となっている。さらに液晶表示が変更できるのは当たり前の機能だが、こいつには『撮影に役立つ情報をクールにスーパーインポーズした』新開発Ex Finderが搭載されているのだ。それがこちら、

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もうほとんど被写体を見せる気無いだろってなデザインだ。しかも、色も変更出来る。私はグリーンにして使っている。

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もちろん、さっぱりしたフォーマットも用意されている。

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また、CASIOお得意ベストショットも充実している。。こんなのが27個もあって、さらには登録もできるので色々使える範囲が広い。ただ、PROっぽさはみじんもない。

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その中で注目したのが、このカップリングショット。画面を2等分した合成写真が写せる。これを私とるーさんが使用するわけではなく、立体写真に使えるなと考えた。

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完成度は低いが、サクッと写した一枚。交差法で見られる。これの良い所は撮影中に交差法で確認しながら位置決めが出来る点。弱点は「・・・しばらくお待ちください」が長いこと。。また、縦位置で写せば鏡面反射のように仕上げることが出来るかもしれない。そんな事を頭の片隅に入れてスナップしてきた。

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EX-ZS150と比べると別次元の画質だ。

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デジタルズームで最大倍率520mm相当。さすがに劣化が目立つが緊急用には悪くはない。

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1羽が飛び立つ。小さい撮像素子はこういう時には便利だ。ピンはなんとか来てくれる。

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こちらは雨中のカワセミ。これもデジタルズーム併用。手ぶれ補正はない。

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飛び立ちw。。。

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改めて普通の写真。青空チェック。良し。

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猫チェック、良し。

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自転車チェック、良し。

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実に堅実な画質で金属描写も好きなタイプだ。

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朝日を受ける冬木立。若干のっぺり感。。

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曇りは苦手かもしれない。。のっぺり感が増す感じ。

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雨のお祭り。

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赤外線改造がしやすかったとは言え、こういう撮影結果を見ると、CASIOのノーマルの状態のものをもう少し残しておいても良かったかなと思う。そう思って気にして探していたが、古デジ蒐集の末期には、ほとんどCASIOを見かけなかった。これが縁だと思う。

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それでも、残ったのが本機だと言うのもまた縁。それが楽しい機種で良かった。この機種も本機以外は一度も見かけなかった。こういった事はよくあった。たまたま、持ち合わせが無くて確保できなかった機種もあったし、何も期待しないでふらっと寄った店に長いこと探していた機種があったりするのだ。運命というと大げさだが、私が蒐集出来る数すら決まっていたのかも知れないと思う。

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蒐集趣味に繰り返される言葉、一期一会。二度と臨めない茶会。二度と撮れない風景。二度と出会えないCamera。その時のベストを尽くそうと思う言葉だ。そして今、私はベストとは言えないけれども、ある程度の満足を得たと考えている。

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だから、今後もCASIOはこの1台で楽しもうと思う。

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さて、まずはカップリングショットを楽しもう。

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縦位置で鏡面反射風。。点対称写真。。

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手持ちなのだが、幹を合わせるのが至難の業で、先に下を写してから上を撮影した方が安定できると思うが、それが出来ないシステムなので意外と大変。

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青空が入るといい感じになる。

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これなどは手前におじさんたちが飛行機遊びをしていたが、全く消えた。都会でもやってみようと思う。。

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2つのブランコを合わせてみた。

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怖い階段。。手で隠すなどして上半分だけ見ると普通の階段に見える。

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ソフトフォーカスも試した。強烈。

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プラス補正されている。

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さて最後はカップリングショットに戻って裸眼立体視用写真。。撮って出しなので左右がズレているのはご愛嬌。首を傾けて交差法で・・・。

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何気ない写真の方が面白い。

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これは見づらいが、はまれば飛び出す。。それにしても交差法でしか見られないというのは、撮影方法に問題があるようだ。平行法で見るにはカメラも平行に動かさないと行けないのかも知れない。この後、色々と研究もしてみた。このDIGITAL機能のおかげで、久しぶりに裸眼立体視熱が再燃した。古デジカメから新たな楽しみが生まれた瞬間だ。こいつこそ競馬場に連れて行くべきCASIOだった。

つづく。。。

 

 

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