CanonのDIGITAL CAMERA史において欠かすことの出来ない機種が2000年に発売になったIXY DIGITALであることは間違いない。1996年に発売され大ヒットしたAPS機IXYをそのままデジタル化した商品で、スタイリッシュで高級感のある銘機だ。FILM CAMERAをDIGITAL化する事でそのステイタスをそのまま受け継ごうという戦略は、RICOHのGRがその先駆けかとも思っていたが、あまりにも自然な形でIXY 「DIGITAL」をリリースし、さらにkiss 「DIGITAL」を世に送り出したCanonがパイオニアだったのだと気づいた。今でこそ、OLYMPUSがPENやOMをDIGITALで使っていたり、PENTAXが645DIGITALを創り出しており定番化した戦略となったが、Canonのそれはさり気なかった。。もっとも、初代IXY DIGITALを発表する際にはPowerShotシリーズに入れるつもりだったのを営業サイドからの要望でIXYブランドにしたという記事を目にした記憶があるから、開発陣営にとっては、IXY=FILMであって、DIGITALは別物という頭だったのだろう。その辺りがDIGITAL黎明期らしく社内においても、また世間的にも、DIGITAL CAMERAとは何なのか、FILMに取って代われるのか見解の別れるところだったと思う。私がDIGITAL CAMERAを使い始める頃にはFilmには出来ない望遠の機能を活かして競馬場撮影をするという腹積もりがあったのでIXYとは全く縁がなく、実は今回紹介する?IXY DIGITAL 200aが私にとって記念すべき初IXYとなったのだった。正確に言うと確保したのは2台目なのだ。この200a、バッテリ室のフタにラバーがセットされているのだが、そのラバー部分が欠落しバッテリ室が丸見えという個体が多い。もちろんこれはジャンクの話である。私も最初に確保した個体はラバー欠落の外装も傷だらけという個性を持っていた。しかもバッテリーが無いので動作確認も出来なかった。ただ、連れ帰って、磨いて、保管した。ジャンク遊びではこういう事はよくある事で、読書で言えば積読と言った感じ。傷だらけでも気にならない機種は結構あるが、このIXYだけはきれいな個体が欲しかった。と言うのも、パッケージが実に美しいデザインで、まさに飾っておける1台といった商品だからだ。傷だらけでも確保したのは意外と出物がなかったので仕方なくというコレクター的理由だった。0.1Kだったから特に文句もない。バッテリーの購入もなんとなく躊躇われて積読状態で数箇月、2台目を発見した。それはリサイクルショップのいつもの青箱だった。今度の個体はビニールに包まれていたが、キチンと底面のラバーが付いているのを確認できた。0.5K。しかも、バッテリが2個ついていた。連れて帰ってから、積読くんの電源を入れてみたが、なんと通電しなかった。0.1Kで部品取りにどうぞと言われただけの事はある。嘘偽りなきジャンクだった。この機種はCCD不良でリコールになっているので、あるいはそれが関係しているのかもしれない。このリコール問題も確認を怠るとショックが大きいので、知識として頭に入れておくか、その場で検索するのが無難だと思う。ただ、リコールがあったからと言って、それだけでピックアップを諦めるというのもつまらない話なので、その辺は値段と状態を見比べて賭けてみるのもこの趣味の楽しみと言える。新たに確保した方は無事に起動してくれた。ようやくIXYの写りを体験できる事になった。。

2015

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メーカーロゴの鏡面仕上とボディの梨地、レンズ周りのヘアラインとまるで観賞用として生まれてきたのかと言えば大げさだが、見事な出来栄え。

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厚みは時代なり(2002年4月発売)。しかし悪いことではない。シャッターボタンが大きくて押しやすくなる。古デジカメ蒐集で感じた事のひとつだ。

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件の底蓋ラバーは接着剤で固定した。それにしてもこの取れやすい仕様は外部電源用なのだろうか?

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液晶の大きさとノイズの多さは発売当時では普通だろう。光学ファインダーの見えはまぁまぁ。撮像素子は、1/2.7型CCDの有効200万画素で、レンズは換算35mm~70mmのF2.8~F4。電源は専用電池でメディアはCF。このサイズにCFは見事だと思う。戸惑うのは電源ボタン。長押し仕様になっている。スナップには辛い設定だ。電源OFFは早い。AFもストレスフリーで保存も全く普通。凹凸の少ないbox型だが、不思議とホールド感は良い。ひんやりとした触り心地で重さも180gと丁度良い。早速撮影してみたが、特に気になったのはノイズの多さ。ISO400では結構乗るし、200でも目立つ。AUTO設定で150が上限となるから、そのへんが限界ということだろう。ただ、モノクロには良いノイズだと思う。TCKへ連れて行った。

2014 TCK

2014 TCK

AFのポイントは3点でこれは以前紹介したPowerShot A200などと一緒だ。特にどこに合っているのか気にもしないで撮影したが、パンフォーカス気味なので問題はない。撮影モードはAUTOとマニュアルとステッチアシストが用意されている。今回はAUTOとマニュアルを併用した。マニュアルとは露出補正やWBなどが弄れる程度だが、無いよりはマシだろう。ただ、ラティチュードの問題なのか、補正は軽く振っただけでオーバー、アンダーが極端に出る感じを受けた。CFは1GBが使えるので枚数は気にならない。ただ、バッテリーは付属していたのを使用しているので、ヘタっているのかあまり持ちはよくない。もっとも680mAhなので、それなりなのかも知れない。

2014 TCK

2014 TCK

ISO400。400に設定する被写体ではないのだが、ノイズの乗り方がトイっぽいのでこの設定のままで撮影を続けた。モノクロに変換しても良いかもしれない。

2014 TCK

2014 TCK

断酒したが、ウェルカムドリンクくらいはいいだろう。。イケメンな店員さんが注いでくれた。

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2014 TCK

のんびり食事しながらの競馬。。年に1回の贅沢。カラーノイズが優しい描写にしてくれる。

2014 TCK

2014 TCK

ISO400でシャッターを稼いだら、走るお馬も写せる。

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2014 TCK

シャレオツな店内。。結構暗いのだ。

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2014 TCK

イベントステージ。。競馬観戦に夢中で何が行われているのか知らない。

2014 TCK

2014 TCK

ホールドが良いので、意外と止まる。もちろん手ぶれ補正は未搭載。ここからは、ISO感度を下げてスナップしてみた。

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ISO感度を下げると見違えるようにクリアな画となる。

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ただ、咄嗟のスナップには向かない。。電源長押がネックとなるのだ。こればかりは慣れるしかない。世の中慣れなければならないことは沢山ある。

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最近はそれほどでもないのだが、一頃、私はよく他人から道を尋ねられた。それもかなり頻繁にだ。私のこの特性には、るーさんも慣れるまでは呆れていたほどだ。

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どれだけ知らない人と話しただろうかと考えると不思議な気持ちになる。確かに話したはずだが、もう、その人の顔も声も話の内容も覚えていない。子供から熟年の方まで男女問わず、短い会話をした。もう二度と会うことはない一瞬の交わりなのだなと思う。このどことなく寂しさを覚える感覚は未明のスナップでも感じる。

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未明のスナップをしていると、地球の上を歩いている気分になる時がある。実際に間違いなく地球の上を歩いているのだが、月が出ていたりすると、宇宙の中の自分を感じるのだ。宇宙の中に生きている自分を感じる時、非常に寂しくなる。ぽっかり浮かんだ小さな星が唯一のヨリドコロなのだと思うと寂しくなるのだ。

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これは子供の頃に、よく考えていた事だが、もし、宇宙に人間がいなかったら、宇宙は永遠に存在するだけなのだろうか。何かの小説で有名な話だが、「誰もいない森の中で木が倒れた時、音は存在するのか」という問と全く同じ事だと大人になって気づいた。これは認識するものが居て成り立つものなのかという問題だ。その話の中では、鼓膜が振動されて初めて音が認識されるのではないのかという主張がなされる。

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最近は議論するための仮説となってしまうので、考えるだけ無駄だなと思うようになった。宇宙はあるし、それは多くの人の共通認識だ。森の中で人知れず倒木もあるだろう。宇宙が無くなったとしても事実が無くなるわけではない。あったことは事実だし、それを証明出来るかどうかは別問題だ。

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未明の散歩はどこか逢魔時に似て、危うい思考を生み出すのかもしれない。しらじらと明けてくる朝の風景を目にすると魔が去ったような気になる。

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冬の夜明けは美しい。きれいな空気にきれいな光が作り出す風景だ。

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そして景色が一瞬一色に混ぜられて、その後徐々に色彩が生まれてくる。

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その時間は実に短く儚く夢はあっという間に消えて現実に引き戻される。。

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あたりが明るくなると、あれほど夢中に撮影していた者達が平凡な風景に戻る。宇宙も倒木も私の中から消えてしまった。

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いつものバラたちを写して帰ろう。手の中には小さくひんやりとIXY DIGITALが光っている。

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1日は始まったばかりだ。PCで写真を確認して、このCAMERAについて何か書こう。

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まずはCanonのDIGITAL CAMERA史に欠かすことの出来ない機種ってことから・・。

つづく。。

 

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