Caplio R3は発売当時、私にとって夢のスペックを搭載したカメラだった。白眉はレンズで換算28~200mmと広角良し望遠良しで、28、35、50、85、105、135、200mmのステップズーム付き。しかも手ぶれ補正ありなのだ。そしてマクロも1cmまで寄れるのはRICOHの売りだった。撮像素子は1/2.5型の有効513万画素CCD。ISO800があるのも好印象だった。GRDのムック本の裏表紙にR3の広告が載っていて欲しいなぁと思った記憶が残っている。実際量販店に見に行った事もあった。50K位での販売だったように思う。結局、この手のスペックを手に入れたのは、R4、5、6、7、8、10、CX1と7世代を超えてCX2まで待たなければならなかった。。そんな欲しかったR3が実にあっさりとリサイクルショップの青箱に転がったのだ。。0.1K。スレが目立つ典型的なジャンク。出会った時にはすでにRXを所有していて、RICOH的に探しているのはDC-1という機種だったので、こいつは拾わなくて良いかなぁ・・と逡巡した。0.1Kなのに迷うのは、そろそろ古デジの総量が制限いっぱいの時期だったのだ。結果として結界は壊滅した。何事も悔いを残さずやり切るというのは大変なことなのだ。ひょっとしたら、壊滅への道はこのR3を確保したところから始まったのかもしれない。。なぜ、確保したのか。それは、とある思いつきだった。以前にも書いたが、いままで、古デジならではの楽しみとして、赤外線カメラへの改造をしてある程度の満足な結果を得た。古レンズも組み換えをしたり、古フィルムカメラのレンズをEOSマウント化したり、それなりに楽しんでいたのだ。このR3を拾うかスルーするか考えていた時に思いついた遊びがあった。それは「前玉外し」だ。とあるレンズの前玉を外すとマクロレンズになるというのが基本の遊び方。これをコンデジでやろうと言うわけだ。実際いつも拝見しているインプレスのデジカメWatchにはRICOHのデジカメの前玉外しを敢行した記事があったのを記憶している。まずは改造前に撮影した写真を少し。改造前の本機の姿は撮り忘れてしまった。

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まずは、いつものパターンで低感度設定(ISO64)にしてブレ写真を。これをモノクロ変換するのが私のスナップの設定のひとつ(いちいち言う事でもないか)。

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ブレは写真表現だと思っているが、画質の参考にはならないな。

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それでも、人を写す時にはこのくらいの方がいい。起動は少し待たされる印象で、動作音も盛大だが、これは私の個体だけかもしれない。液晶はノイジーであまり気持の良いものではない。RICOH RXの出来が良すぎたので、どうしても比べてしまうのだ。こちらの方が新しいのだが・・・。使い勝手はアジャストボタンがついたいつものRICOHという感じで安定の使いやすさだ。

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ISOを上げた(AUTO)。。

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画創りはRICOHらしい描写で、控えめな色とピシっとした線。。ただ、ノイジー。 さて、前玉外しだが、会社の昼休みにおもむろにレンズを切ってみたのだ。

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マンガみたいな結果になった。。カッターで地味に時間をかけて切った。15分位かな。。コレで写らなかったり、レンズエラーで撮影が出来なくなっても自己責任なので、仕方ないと分かってはいても電源を入れるまでは緊張した。起動は出来て撮影出来る状態になったものの、やはりピンは来ない。ワイド端でも標準域でもテレ端でもピンボケ。でも、コレも想定内でRICOHお得意のマクロモードにすると合焦してくれた。良かった。。0.1Kでこれだけ楽しめるのだから、お安い趣味だ。コレが所謂「前玉外し」。本来ならば本体をばらして外せば良いのだが、レンズの先端は最後の最後まで解体しないとたどり着けないので、胴鏡を切るという暴挙が確実だ。ただ、切ってみて解ったのだが、前玉の胴鏡は2番めの胴鏡に引っかかっているだけのようで、前玉銅鏡の根元部分をじっくり潰していくか、せり出しの回転方向に更にひねってやれば外すことが出来ると思う。これこそ古デジでなければなかなか決心のつかない遊びだと思う。ジャンクとはいえ完動品なので、若干気が引けたが、ボディが傷だらけだったので決行したのだ。

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正面から見るとこんな感じ。。で、どうなったかというと、

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2015 中山競馬場

画角がワイドになってくれた。。もともと28mm始まりなので広角に弱いわけではないが、これは21mm相当はありそう。ただ、周辺は流れたりボケたりしている。また、歪曲がすごいが魚眼風と思うことにした。

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2015 中山競馬場

早速競馬場へ連れていったのだ。。

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2015 中山競馬場

広角のコンデジを入手出来た。しかも本機は非常にコンパクトなので価値がある。。デカイコンバージョンレンズがいらないのだから、携帯性も文句ない。

2015 中山競馬場

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後ろ姿。。ロゴが擦れている。液晶も傷だらけだ。おそらくジャンク箱の中で付いた傷が大半だろうと思う。

2015 中山競馬場

「憧憬」 2015? 中山競馬場

広角は色んなモノが写り込むので難しいが嫌いではない。私が写真をWebに載せるようになった時に、もっとも影響を受けたブロガーさんが広角レンズ好きで、それは今も変わらず、常に素敵過ぎる写真を公開し続けてくれている。なので広角スナップはいつも憧れなのだ。こんなお遊びで広角コンデジが出来るのなら楽しいと思う。

2015 中山競馬場

ハイセイコー像 2015 中山競馬場

久しぶりのハイセイコー像in中山。。

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手前の黄色いラインは本来真っ直ぐ。カンカン場前の着順別の仕切りの写り方も面白い。今までの写真は結構歪曲に気を使って写していたが、歪曲させると・・・

2015 中山競馬場

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こんな感じになる。

2015 中山競馬場

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結構魚眼。。

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プリサイスマシーン 2015 中山競馬場

中山競馬場へ行ったら、会いたい馬がプリサイスマシーンだ。この日は運良く展示の仕事をしていた。チェックがお似合いだ。ということで、まぁ、「前玉外し」(というか壊しただけ?)は成功という事にしよう。今回マクロが試せなかったので次回はその辺を突き詰めてみるつもりだ。

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ところで、外した前玉だが、棄てずに保管しておいた。兎角こうやってレンズが増えていくのもこの趣味の特徴なのだが、今回は使い道を考えた。

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外した前玉をひっくり返して着けてみた。「前玉返し」と呼ぶことにする。究極の収差を楽しむお遊びだ。どうなるかというと、

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いつものドンキ。。流れる。。レンズベイビーのコンデジ版かも。。

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ピントが合うのは中心のみ。もう少しでケラレが円になるのだが、コレが限界だった。

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都会の夜の花火。。

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ケラレが黒なので夜が似合うかもしれない。

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光を利用した周辺流れはわかりやすくて良い感じだ。

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レンズが安定していないのかケラレがズレる。しっかり固定したいところだが、広角コンデジとしても使いたいので、両面テープで貼っただけの運用なのだ。

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おウマちゃん。

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Suicaのペンギン。。

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ハッピーーーーと伸ばしてみた。。

改めて前玉返しを見てみると、もっと大きなレンズを前玉に使えば、ケラレがない状態も可能かも知れない。もう1台やってみようかな。そうすれば、片方は広角、一方は前玉返し専用に出来る。おっさんがこんな他愛のない事で遊んでいるのだから平和なお話だと思う。しかも、元手は0.1Kと少しの勇気だけだ。

つづく。。。

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