2015

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1998年製という事になると、さすがにPanasonicといえども現代で十分使えるデジカメを作ることは難しかったろう。何しろ本機のコンセプトが「コンパクトカメラを意識」し、一般ユーザーが違和感なく使える機種を目指したというものなのだ。コンパクトカメラを作っておいてコンパクトカメラを意識したとはどういう事なのかというと、デジカメ黎明期において脱フィルムカメラはひとつの目標だったが、それを逆手にとってフィルムカメラに寄せてデザインしましたよというのがNV-DCF3なのだ。時代を感じさせる逸話だが、微笑ましくもある。

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とは言え、好評だったのはレンズカバーによる電源制御くらいで、その他の使い勝手はまだまだ改善の余地があったようだし、もちろん現在の視点ではかなり厳しい点数しかあげられない。それでも、時代背景やコンセプトを踏まえるとやさしい気持ちで接することが出来る。例えば、本機はシャッターを切ってから次の撮影が出来まで1秒であると謳って高速アピールをしていた機種なのだが、これはバッファを数枚分設けて、それを利用した仕組みで、所詮バッファなので保存が完了しない。結局、1秒間隔で撮影したところで、保存に数十秒掛かることになる。これが当時ならば、なんだかなぁ~となる所だが、現在では仕方ないねとなる。本機の前機種は撮影間隔が7秒だったことを考えれば大躍進には違いない。本機はジャンク専門店の軒先に並べられていたのを0.5Kで拾い上げたのだ。17年ほど前の機種とジャンクの波打ち際で出会うことはあまりない。珍しさも手伝って確保となった。一応、Canonレンズ、乾電池仕様、CF、そしてPanasonic製という事をチェックしての上での確保だったのだ。

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当時としても分厚かったと思われる筐体は、手の小さな私には持て余すほどだ。鞄に入れると、ものすごく邪魔。いつの間にか電源が入ってしまうこともあった。レンズカバーと電源をリンクさせない設定も出来るのだが(この辺は偉いよね)、するとワンアクション増えてしまい、使い勝手が悪い。つまり、カバー手動オープンで自動的に電源オンというワンアクションから、電源スイッチON→カバー手動オープンという2アクションになる。もっとも、電源を入れてからカバーを開ける間に、起動が完了することはないので、一手間増えても速写性に違いはないのだが。私はPanasonicのデジカメも好きなのだが、本機からLUMIXの面影を探すことは難しい。強いて言えば、飛び出した背面液晶とスライド式の電源スイッチが今を忍ばせる。撮像素子は1/3CCDで有効画素数は33万画素。330万ではない。私が蒐集した古デジカメの中でも、最も低画素な機体のひとつとなる。レンズは換算で43mmの単焦点でパンフォーカスだ。レンズ下にマクロへの切り替えスイッチがあるが、これが切り替えてもすぐには何も変わらない。忘れた頃にマクロモードに切り替わる。MFでピンを確認するための拡大表示機能が付いているが、11万画素の液晶なので、何もわからない。正に発展途上の状態だ。それでも、60Kはしたのだから、買う方も度胸が必要だったろう。筐体はプラボディで高級感は全くないのは残念である。
さて、肝心の写りだが、さすがにネット用としても、30万画素はキツイ。

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久しぶりにジャギーを見た気がする。古き時代の遺物という感じだ。文化財保護という言葉が頭にが浮かぶが、すぐに否定される。やはりジャンク集めの方が似合っているな。

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ノイズがどうしたとか、偽色がこうしたとか、語るレベルではないな。もはや、これも味だと言うしか無い。固い描写である。

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その昔所有していたmini DIGITAL CAMERAというトイデジに似ている描写だと思う。その描写の酷さに4~5回使ってドナドナしたが、正に真のトイであったことは間違いない。それと似ているとなれば、発売当初はともかくも現在使うのは厳しいと言わざるをえない。トイデジだと思い込めればいいかも。

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デジタルが乾いた表現だと思わされた理由はこういう時代を通過したことが、原因だろう。この機種を使うことに価値があるとすれば、こういう気付きにあると思う。逆に言うと(何度も言うが何故人は逆に言いたがるのか)、こういう時代を経て今があると思うと微笑ましくもある。それにしても、この古いカメラ、とても壊れそうにない。バッテリーはエネループで十分実用になる。まだまだ生き残れると思う。立派なやつなのだった。

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つづく。

 

 

 

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