古デジカメ蒐集を続けていると、必ず起こるのが、いわゆるハズレを引くという事態です。
ジャンクはお店で動作チェックを出来ないケースが殆んどです。その理由は言うまでもなく電源が無いという事。電池が入っているものでも充電が切れしているし、入っていないことが普通です。店側も動作チェックをしていないので、安く出せるという事もあります。ハズレを引いた場合、いくつかの選択肢がありますが、私の場合、ひとつはすみやかに廃棄、ひとつは修復を試みる、ひとつは将来のために保管、ひとつは飾っておく・・・と言った感じ。
FinePix F610の画質の良さから、一気にFinePixのファンになった私がF610の次に拾い上げたのが、今回紹介するF601です。この集古散録では3台目の縦型FinePixとなります。前振りからお察しの通り不動品を拾いました。確保したF601はリサイクルショップの青箱に転がっていたのですが、非常にキレイな個体でカビ臭さもなく満足のいく拾い物だと思ったんです。値段は0.3K。しかし、帰宅後バッテリーを入れてみたところ、うんともすんとも言わない。ハズレの選択肢にしたがって、軽くバラしてしてみましたが、中身もキレイで一見すると不具合は見つけられません。もっとも見て分かるような不具合なんてめったにないから、どこかで断線しているのだろうと思いましたが、電気系統に関してはズブズブの素人なので、手の施しようもなく、かと言って廃棄するにはあまりにもキレイなので、飾っておくという選択肢を選びました。飾っておくというのもカメラの使い方のひとつだと思います。本機のデザインはF610より好みなので良きオブジェです。角のないつるんとしたボディは可愛らしくもあります。そして小さい。飾るにはもってこいなのですが、毎日に眺めている内には、使ってみたいなと思うのは人情ではないでしょうか。修理を請け負うメーカーもなく、新たに購入したくても、そうそう出会えるわけもない。ネットではなおのこと値のつかない機種は取り扱わない。そうして半年近く経った或る日、ついに2台目のF601を発見です。同じリサイクルショップの同じ青箱にビニール袋入りで落ちていました。0.9K。今度はしっかり起動しました。ただ、ビニールに包まれてはいましたが、開けてみると傷だらけ。私の場合、古デジカメには傷が気になるものと、気にならず個性として処理できるものとが存在します。そして、特にデザインが良いものはキレイであって欲しいと考えていいます。2台目を見つけた時には、すでにニコイチにしようと決めていました。

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手術台に載せられた2台。最初の機体の筐体と2台目の中身を合わせるのです。

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縦型FinePixは分解しやすい機種だと思います。赤外線カメラへの改造も容易に出来そうな感じです。ガワを交換するだけなので、大した出来事もなく無事にニコイチは完成。今更こんな事を試す人も居ないでしょうが、あくまで自己責任で行って下さい。感電の恐れはあるし、完動品でも故障する事もあります。

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縦型FinePixはF610が最後の機種なのですが、その一つ前にリリースされたのが本機です。F610は大柄なボディでホールドが大変ですが、本機はコンパクトでストラップなしでも手にすっぽり馴染むデザインになっています。

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ただ、コストダウンを図ったモデルなのでしょう。背面は簡略化されています。液晶もひとつ。シンプルではありますが、メニューの階層が深く、露出補正をしようとすると5~6回くらいボタンを操作しなくてはなりません。メニューの画面はアイコンが円形に配されているのですが、これをジョイスティックになっているメニューレバーを、右下とか左下とか方向を変えて入力しないと選択できないのは不便を通り越してイラつく。折角ホールディングが良いのに、その体制を崩さないとならないのはいかにもこなれていないインターフェイスと言えます。アサイン出来るボタンが少ない場合はもう少しテストをして欲しいです。ファームで解決出来るのならば対処して欲しいものです(ジャンクあるあるジョーク)。

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しかし、それ以外は概ね良好。AF動作はワンテンポ待たされますが、スナップに不便さは感じません。2002年発売のカメラならば普通という感じ。フラッシュが物理ボタン制御なのは好印象です。

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レンズは起動すると例によって広角端ではなく若干標準側に立ち上がります。換算36mm~108mm相当でf2.8~4.5と標準仕様のスーパーEBC フジノン。撮像素子は1/1.7型スーパーCCDハニカム 原色フィルターで310万画素なので600万画素相当。専用バッテリーでスマメ使用。

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モノクロはあまり好みではないかな。

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カラーは期待通りの美しさで、拾ってよかったです。

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朝日を浴びつつ毛づくろいなニャン。

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以前も書いたと思いますが、縦型FinePixは、今にはないデザインということで、私の古デジカメ蒐集の象徴的シリーズとなりました。どの機種より、古デジカメを使っているなと思わせてくれますね。

つづく。

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