クラシックデジカメの名機と言うと、Revio KDシリーズを推奨される方も多いのではないでしょうか。それは決して一番ではないが、忘れえぬデジカメとして語られる事が多いように思います。デジカメ蒐集の諸先輩方のブログを見るにつけ、Revio KDシリーズは、ぜひとも欲しいなぁと考えておりました。蒐集期間中には中古デジカメを販売するネットショップに電話をかけまくったりもしましたが、見つからず、「510はよく写るからねぇ」などと古デジトークを始めるオヤジさんもいたりして、あんたの店の在庫リストに掲載されているから問合せているのに、探してみたらありませんって、どんな管理してんだよ!・・・なんてことは言いませんでしたが、要らない情報ばかりが手に入るという結果で、完全に諦めて居りました。で、例によって偶然の出会いがやってきます。本当に何気なく入った勤め先近くの某TSUTAYAに元箱入りのKD-410Zを発見します。デジカメは5~6台しか置いてない、ついでにやっているような売り方のお店に在るなんてね。でも、本体を見せてもらって分かりましたよ。何処に持って行っても売れないよね・・・てなやつれ具合のジャンクでした。コレを中古で売るんですから、ハドフほど良心的ではないですなぁ。見た目もスペックもジャンクですからねぇ。。
とにかく、見た目はこの際我慢すると決めて、確保しましたよ。一度は使ってみたかったですからね。何度か書いていますが、私の中には、見た目が汚くても我慢できるタイプとキレイであって欲しい機種があるのですが、この機種は明らかに後者です。デザインに関しては賛否両論あるでしょうが、私はカッコいいと思うのです。メタル感、それも西洋の鎧のような感じが好きですね。良いと感じるものはキレイであって欲しいわけです。
裏面を見るとやつれ感がわかりやすい。撮影中はこちらを見るほうが圧倒的に多いわけですから、ジャンカーと言えどテンションは下がるわけです。某TSUTAYAで拾ったのはこれが最初で最後。
初期設定で起動すると、レンズの下のブルーライトがきらびやかに光ります。サウンド設定をOFFにすると、その演出も消えます。起動時間は速いです。待たされません。起動から一枚を撮影するまで3秒くらいで出来ます。なのでAFも速い。そして終了も速い。2003年発売ですからGR DIGITALより2年も前の事(特に意味はありませんが)。しかもズームレンズなのですから立派です。2003年といえばKONICA MINOLTAが誕生した年ですから、KONICA単独ブランドとして最晩年に生まれたカメラなんですね。今更ですが、KONICAもMINOLTAも今はカメラを作っていないなんて信じられない話ですねぇ。。商品が悪かったわけではないと思います。なにしろKDシリーズは当時、大きさと質感、性能などからIXYシリーズと比べられた位ですから。。。撮像素子は有効400万画素1/8CCD原色フィルターと申し分なし。レンズは換算39~117mmの開放F2.8~4.9。私の機体はレンズ周りの文字が消えてしまっているので気づかなかったのですが、調べてみるとHEXANONだったのですね。メディはSDとMSのデュアルで専用バッテリー。これで十字ボタンさえもっと大きく使いやすい場所にあれば、さらに良かった。露出補正がダイレクト操作できますから。
さて、撮影結果です。
原色フィルターが濃い色とは限りませんが、本機も比較的あっさり目な印象です。でも、良いんじゃないでしょうか。
暗い路地ではこんな感じ。
雨天。
中野で初めて猫を見た。慌ててピンぼけ。。
別の日だが、曇り。実力が試される。。
マクロも無難。広角側で6cm。
ラチ沿いから、ダートを写すとこのくらい。
キングカメハメハ ? シークレットコサージュ(Lost Soldier)の牡。
芝だと良い感じ。。
キンシャサノキセキ ? ハリウッドローズ(ラムタラ)の牡馬。
ゼンノロブロイ ? ハイカックウ(High Chaparral)の牡馬。
カンパニー ? トップセラー(スペシャルウィーク)の牡馬。
ディープインパクト ? アドアード(Galileo)の牡馬。
コンデュイット ? マイネヌーヴェル(ブライアンズタイム)の牡馬。
と言う事で、競馬場へも連れて行きましたが、AFが速いので顔ピンにこだわらなければ、お馬もそこそこ写せますね。天気が良ければ、さらに使えそうです。。なるほど、中古デジカメでは外せないシリーズだということが分かります。出会えたのはラッキーでしたが(ジャンクは一期一会)、綺麗な個体に会いたいなぁと欲が出ますな。
つづく。