ひと目で時代が古いと分かる機体です。モスグリーンと言うか、ブルーと言うか、グレーと言うか、とにかく今となっては珍しい硬派なカラーリングの筐体です。1998年発売。背面液晶を初めて搭載したQV-10が1995年発売ですから、それに属するデジカメ認識時代のガジェットと言えます。win95~98の古き良き苦しき時代、通信速度や通信料、各容量問題など、PCに関する様々な問題点が生まれてきた時代に、デジカメたちが「周辺機器」として頑張っていた頃の一品なのですね。
フラッシュ周りのニッケル色の部分は黒のカラーリングが施されていましたが、拾い上げた時にはかすれ気味だったので、全て落としてしまいました。違和感はない。
背面液晶は暗く荒い。ま、構図確認には問題ないっす。モードダイヤルに消去が有るのも時代を感じますが、こういった点がこの趣味の愉しみです。結構大型の部類なのですが、発売当時の130万画素機の中ではコンパクトだったようですね。底にはデート用ボタン電池室があります。これは親切ですね。最近のものは分解しないと交換できないので大変です。そして、電池の寿命がデジカメの寿命という印象を与えてしまいます。買い替え促進の作戦かッて感じ。。
さて、スペックですが、撮像素子のサイズが今ひとつわかりませんでした。原色132万画素CCD。。1/2.7か? レンズは35mmフィルム換算35~105mmで開放F2.8~4.7。燃料は 乾電池×4本でメディアはスマメ。。上位機にDC-4があり、本機は廉価版の位置づけのようです。もし、発売当時にこの機種を手に入れるとなったらきっと私は、色々迷ったことでしょうが、ジャンクの波打ち際では迷いなし。。メカメカしいガジェット感を良しとすれば、拾いあげるだけなのです。0.3K。
デジカメ黎明期の好機能、スイベル。こんな便利な機構が今はないんですから残念ですね。。本機のスイベル機構はクリック感がハッキリしていてカリカリと心地よい音がします(るーさんはうるさいと申しておりましたが・・)。見ての通り立派なグリップが付いているので持ちやすいと思いますが、手の大きな人には物足りないかな。
起動は激遅。8秒。背面液晶にはブルーバックに「WAIT」の文字が表示されるのですが、なんかイラつく。撮影後の書き込み時間にも「WAIT」。終了時にも「WAIT」。そして暗さに弱いのか「スローシャッター」の文字もよく出ます。しっかりホールド出来るのでブレは軽減できますが・・・。ダイナミックレンジは狭いです。描写も画素数なりと言いたいところですが、他メーカーではもう少し奥行きのある描写もしているので、レンズの問題かもしれません。
いつもの立木ですが、低画素機風の描写ですね。130万画素なんだから低画素じゃん・・って思われる方も多いと思いますが、私の中の低画素は35万画素をイメージしております。。ただ、被写体によっては頑張ります。
こんな機種を持っている時に限ってカワセミ(赤丸で囲ってみましたw)。
仕方ないのでカモを写してみたり。。
急に食べたくなったイチゴ。。
中野散歩にも連れていきました。
ジェニュイン。。トーシン・・じゃなくてニッシンブリザードか。。(競馬アホ脳)
このカメラ、結構長い間持ち歩いていました。。なんか撮れないのでw。。
現代のような瑞々しさはありませんが、RICOHのマクロ。。最短10cm弱くらいでした。。本機は、近代戦ではかなり苦しいと言うのが感想ですが、時代を考えると良く写るカメラと言えそうです。当時は80Kと値段もおどろくほど高くはなかったようです(単純に80Kは高いですけどね)。
つづく。