もう5月も終わりか。今日は日本ダービーではないか。ここも更新できていなかったな。
この春は最悪であった。コロナに罹患。感染経路は不明。3月の初旬に発症し、つい最近までの2箇月間体調が戻らず苦労した。後遺症というものがあるのかないのかは知らないが、個人的には普通の風邪よりダメージが大きかった。おかげで有給使いまくりでえらい損した。その備忘録。

症状:最初は喉痛だったが、異変を感じて24時間経たずに発熱。熱は39度超えたが、これはよく聞く通りだなという感想。ただ、喉の方はあまり経験のないもので、痛さは扁桃腺炎に似ているが、痛い部分が扁桃腺というよりはもう少し口の中で、つばを飲み込んでも痛くない。医者曰く、この病の特徴の一つらしい。だから、ものは食べられる。熱はすぐ下がるが、喉痛と咳はしつこい。咳は発症後10日間ほど続いた。処方されるのはコンタックスだった。喉痛は最近まで尾を引いたが、気にしないことにしている内に治った。

食料支援:陽性確定後、保健所から連絡があり、その中で都と区から食料の配給があるが要不要を選択できるといわれ、頂くことにした。本人はもちろん家人も外出は控えなければならない故にこれは助かった。間をおかずダンボールが玄関の前に置かれる。レンジで温めるご飯が普通に旨いことに気付かされた。進歩しているんだね。

ホテル療養:発症4日目から都内のホテルの世話になる。それまでは狭い家の中でできる限りの対策はしていたが、家人にうつさないというのはかなり難しいし、24時間マスク、消毒は辛い。結果家人の感染はなかったのは幸いであった。指定のホテルまでは個別に送迎の車が来てくれる(私の場合は午後3時頃)。相乗りもあるらしいが、今回はひとりだった。事前に必要なものを調べて、キャリーバッグ、リュック、ショルダーをひとつずつ。一週間以上の宿泊ということで多めになった。送迎の方が事前の連絡で「荷物の出し入れはご自身でお願いしていおります。量が多いと思いますが」と仰ったので、皆、荷は多いのだなと。

福祉保健局HPにあるホテルごとのPDFによると「ホテルのエントランスに、自分の名前が書かれた封筒を持って部屋へ行く」と説明されていたので、エントランスは無人のイメージすら持っていたが、車の発着や宿泊者の誘導など数人の係員の慌ただしさ。高齢の私は、その場で血圧測定。件の封筒と水(いろはす)をもらって入室。封筒の中には、過ごし方やその同意書、パルスオキシメーターと使用書。読む間もなく、内線。フロントからの説明に続き、看護士さんの診断となかなか落ち着けなかった。やっと妻に到着のメール。同意書書いたり、酸素飽和度計ったり。荷を解いて着替えていると、夕食の弁当を取りに行く時間。倦怠感や発熱の中ではハードだった。宿泊したホテルでは、配食所を二ヶ所設けているが、配食開始直後はそこそこ混み合う。三食ごとに一時間のみ部屋を出ることが出来る。私はその時間内に食事を済ませ、ガラを捨てにもう一度配食所に行くことにした。この時間以外は歩かないからだ。ちなみに、この配食所には弁当と水、お茶のペットボトルのほかに、各アメニティもおいてある。洗面所まわりはもちろん、洗濯、浴槽、トイレ用の洗剤やスポンジもある。当然、緊急時以外は他者は部屋に入れないので、自身でケアする必要がある。朝7時前と夕方4時に検温、酸素飽和度、脈拍を測定し、健康観察とともにアプリに入力する。15分以内にやれというルール。慣れれば問題ない。変化があれば看護士さんから連絡がある。

ホテルでの生活だが、
【衣】。当たり前だが、洗濯する気力があれば、アンダーもナイトウエアも少なくてすむ。ただ洗濯物を干すスペース及びハンガーが不足で苦労した。室外はスウェットで十分。八割以上の方がこれだった。
【食】。3食弁当である。2日目にして気付かされたが、家畜感がある。動かないでの太る。故にカップラーメンなどは持って行っても食べない。世話になったホテルではカップラーメンは禁止だが、カップ焼きそばの提供はあった。弁当は野菜少なめだが野菜ジュースがついた。ただお菓子は持参したほうが良いかも。飴とか、チョコ、せんべいなど。なんにしろ、熱や倦怠感の中でカロリー管理が求められる。コーヒー、紅茶は好みがあるので持参した。水は提供品で十分足りる。
【住】。一番の苦悩は、便座が冷たいことであった。想定外。ホテルによって違うだろうが、便座対策は必要だった。ハンドソープ、歯磨き粉、枕、スリッパも気になる方は上記と合わせて対策を。入浴剤は持参し正解だったが、入浴後の疲労も半端なくシャワーだけで済ませる事が多かった。小さいコロコロがあると、ベッドの掃除とかに良いかも。洗濯、浴槽の洗剤、ファブリーズは持参したが、普段使いのものは安心できる。
【他】。読書は好きだし時間つぶしにも良いと思っていたが、活字は全く読む気にならず、漫画がせいぜい行ける程度で、念のためと言うなら紙ではなくデジタル書籍にしておくと荷物が減る。考えてみると、自分が風邪をひいた時に出来る以上のことはしないな。ゲームは意外とできないし音楽も聴かない。テレビはあるが見るものがないし、結局娯楽はスマホでネトフリ一択。無症状の場合は全く違う過ごし方になるだろうけど。

退所は直前に知らされる。何もなければ規定の隔離期間後、退所できる。事務局から内線で「明日、退所確定。9時半から45分のうちに出るように」。と最後まで慌ただし。朝食後、使用済みのシーツだのを指定の場所に持っていき、氏名を確認されたら、そのまま現世に復帰できた。健康観察のアプリは閲覧不可になる。

備忘

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