2022

読了。
「山のごはん」沢野 ひとし。短編の再編集。既読あり。山への愛と年齢によるその変化がうかがえる。
こう言っては失礼だが、今回の挿絵を見て初めて原画が欲しいと思った。全部良い!「画集・銀座のカラス」も愛蔵しているが、いまこそ画集を。

「僕の名はアラム」ウィリアム・サローヤン。少年アラムと少し変わった親族たちの物語。絵本の文のようでもあり、童話のようでもあり、あまり読んだことのない小説だった。平和です。

「チ。―地球の運動について―」魚豊。いわゆる時代小説的な漫画。非常に斬新であった。天動説時代に地動説に気づいた人々の生き様を描いた本書は全8巻とコンパクトに無駄のない尺の中に、作者の熱を注ぎ込んだかのような印象。潔い作品。革新は気づかないうちに起こることもあるし、常に世は変化しているとすれば、本作はその中の一つのリアルな風景だと思う。

さて、第4回中山開催の入場について「当日現金発売入場券」については、事前予約の必要なく、ご来場いただいた全てのお客様がご購入いただけますという事で、一部制限解除が発表されました。行こうと思えばいつでも行ける状態になったわけですね。感染状態とリンクしての緩和とはいかないのが残念だが、馬分は枯渇している。

BGM:「御旗のもとに」日高のり子、島津冴子、小桜エツ子、井上喜久子、鷹森淑乃

流れる

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